毎日新聞の連載

もうURLだけに近いが……。
 

うちの子:自閉症児とその家族/2 違い、見分けつかない

(http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/bebe/archive/news/2004/07/04/20040704ddm041070121000c.html)

 自閉症スペクトラムは、新生児100人に1人はいる。わがままでも、親のしつけが悪いのでもない。そういう特性の先天性障害なのだ。特性を理解すれば対処方法はある。「3歳児や就学時の検診をすり抜けている発達障害児はとても多いはず。保健師としても痛感します」

検診に携わる医療関係者の質を問う声は多々あるよなあ。すり抜けないようなチェック項目の充実をお願いしたい……。それと……応対とか言葉遣いとか、基本的なところも身につけてないような医療関係者が……
 

うちの子:自閉症児とその家族/3 こういう私、わかって

(http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/bebe/archive/news/2004/07/05/20040705ddm041070131000c.html)
 

うちの子:自閉症児とその家族/4 貧困な乳幼児期支援

(http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/bebe/archive/news/2004/07/06/20040706ddm041070130000c.html)

 同センターは四つの専門外来がある。初診を受けるのに心身症不登校は1カ月半、虐待など子育て支援は2週間待ちだが、発達障害は実に2年9カ月も先だ。子ども本人だけでなく、親や学校の先生にもじっくり話を聞かなければならない。だが、発達障害を診察する児童精神科医は全国に約200人しかいない。杉山心療科部長は「待っている間に幼児期が過ぎてしまう。発達障害は早く気づいて早期療育につなげることが大切なのに」と懸念する。

 成長とともに自己決定を尊重し、本人中心の生活を支援する態勢の充実が求められており、医療主導の治療や教育偏重には批判も根強い。しかし、乳幼児期を支える医療現場はあまりにも貧困だ。子ども10万人当たりの児童精神科医数(96年)はスウェーデン12・5人、スイス12・0人に対し、日本は0・35人しかいない。

こどもの100人に1人に発達障害があるとすると、1000人に対して0.35人、児童精神科医ひとりに対して発達障害児は3000人か……。それは大変だよなあ。必ずしも児童精神科医でなければならないわけではないと思うが、それにしても専門家が足りず、待たされるケースは多いよなあ。
検診なんかで引っかかってから、専門家に会えるまでの期間の長いこと!障害があるのかないのか、どういう障害の可能性があるのかある程度はっきりすればやれることも見えてくるんだが、その前はただただ不安になってるしかない。最初の診断をスムーズに受けられる体制が早く整ってほしい……。

 

うちの子:自閉症児とその家族/5止 優しい目で見守って

(http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/bebe/archive/news/2004/07/07/20040707ddm041070156000c.html)
結びがこうなっている。

 その陰で悲劇が繰り返されていることを、私たちはかみしめなければなるまい。どんな障害があっても自己実現や社会参加のための支援が必要だが、まず幼い子どもを守らなければ何もならない。乳幼児期の医療や福祉を充実し、本人や家族に寄り添った支援が必要だ。そして何より、あなたの隣で暮らしている自閉症児とその家族を優しい目で見てほしい。

この、家族への支援というのを重視してほしいと私もおもう。子供の状態は、家庭の状況によっても大きく変わるわけで、子供を安定させるためには家庭を安定させるということもかなり重要なファクターになってくるだろうから……。