発達障害者支援法案が可決(しんぶん赤旗)(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-11-26/04_02.html)

 支援対象とされていなかった自閉症などの発達障害を支援する「発達障害者支援法案」が、二十五日の衆院本会議で日本共産党を含む全会一致で可決されました。

まあ、全会一致ってのはいい事なのかな。
しかし……ううむ。なぜ赤旗だけなんだろう。取り上げたのが。
こないだまで盛んに載せてた公明新聞にすら出てないし。
まあ、衆院通っただけで成立した訳じゃないからなあ。
しかも、ある意味タイミング悪いしなあ。レッサーパンダ男を支援する法案ととられてしまうのは避けたかったのかな。

で、この法案見た事なかったんだけど、
ググって見たら日本自閉症協会のホームページにあったので(http://www.autism.or.jp/hs-siennhou/20041125houan.htm)ちょっと読んでみたんだが……いいんだか悪いんだか……発達障害者の親のために作ったような法案だなあと思ったり……

第二条
この法律において「発達障害」とは、自閉症アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害学習障害注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。

政令でどのように定められるんだろうなあ。

第三条
(中略)
3 発達障害者の支援等の施策が講じられるに当たっては、発達障害者及び発達障害児の保護者(親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監護するものをいう。以下同じ。)の意思ができる限り尊重されなければならないものとする。

本人の意思が尊重されるのはともかくとして、保護者の意思が出来る限り尊重されなければならないってわざわざ法案に明記させるのか……保護者にもいろいろいるぞ?

で、一番気になったのは、国、地方公共団体、学校なんかの責務は明確にしてあるのに、保護者の責務は一切無し。単に「意思を尊重されなければならない」となっているだけ。身体障害者とか精神障害者とかの法律がどうなってるか知らないが、医師や教育関係者よりも保護者の意志が絶対であるかのような法律って……いいのかなあ。