精神科医ら「非行と発達障害考慮を」

(http://plus1.ctv.co.jp/news/headline.html?sv=LOCAL&id=urn:newsml:ctv.co.jp:20041105:000050:2)

大津家裁の崎浜盛三医務技官(精神科医)は同家裁が過去に受理した窃盗などの少年保護事件を分析。うち約14%に、対人関係で困難を持つアスペルガー症候群など広汎性発達障害かどうかの鑑別が必要だったのに、児童精神科医の関与が全くなかったと発表した。

結構な割合だなあ。14%か。

ディスカッションでは、入所者の7−8割に注意欠陥多動性障害ADHD)が疑われた鑑別所や少年院の例を報告。京都少年鑑別所の定本ゆきこ鑑別技官(精神科医)は「過去に診断を受けたことがない子供が多い。発達障害は幼児期での早期診断と周囲の理解が大事」と訴えた。

やっぱりそういう報告がきちんとあるんだなあ。この間の記事でよくわからなかったが、「疑われた」なんだな、やっぱり。

参加者らは、加害少年がアスペルガー症候群と診断された長崎市男児誘拐殺人事件など重大な少年事件で「発達障害の名前が独り歩きしている」と懸念。「発達障害が直ちに犯罪に結びつくわけではない」とした上で、「早期診断、適切な療育で、発達障害がある子供の非行は予防できる」との意見で一致した。

ううむ。「直ちに犯罪に結びつく訳ではない」というのを裏返すと、「直ちにではないが結びつくことがある」になるんだろうなあ。で、「過去に診断を受けたことがない子供が多い」と言うことを考慮すると、「未診断の発達障害児は犯罪を起こす恐れがある」という結論に行ってしまうんだよなあ。偏見を持たれるのは困るけど、より明確に犯罪との関わりを明らかにして早期診断を進めてはどうだろうか。診断を受け、適切なケアを受けている子は犯罪を起こすことは少ないと言うことが前提になるが(多分そうなるんじゃないかとは思ってるんだが……)