県立でもここまでできるんだなあ。

学力低下を考える・下/学力向上へ向けて
 「偏差値50以上、国公立大学合格者60人以上」。県立佐沼高校には、そんな数値目標がある。同校の国公立大への合格者数は、99年の17人から03年35人、04年61人、05年58人と伸びてきた。

 進路指導部長の阿部伸教諭は「目に見える目標が生徒の可能性を引き出す」と話す。模試などである教科の成績が落ちたとわかれば、課外講習でその教科を1コマ増やすなど柔軟に対応する。

 103年の伝統を持つ同校は地域の進学校として認知されていたものの、一時は国公立大合格者が数人に減り、教師らは危機感を深めていた。県教委の進学指導充実支援事業など、いくつかの事業の指定を受けることになったのをきっかけに、03年から学力向上に本腰を入れている。

 各学年は年1回3日間、予備校講師を呼んで英語、数学、国語の課外講習を開く。入試によく出たり、試験で間違えやすかったりする点を中心に学ぶ。

 教師による課外授業も土曜に70分3コマ。始業前には希望者を対象に、より高レベルの授業がある。大学教授らを招いた「出前授業」もあり、生徒たちが将来取り組みたい関心テーマを見つけ出す機会にしている。

ここまでできるんだなあ、地域の県立校で。こういうのって他の学校でもできるんだろうか。

 ある県南の小学校教師は「学力向上ばかり叫ばれるが、教師は子どもと向き合う時間すらない」と漏らす。休み時間、遊ぶ子どもたちを見守りながら課題を採点する。宿題の添削は家に持ち帰らなければ追いつかない。「県教委は、まず学校の現状がどうなっているのか分析すべきではないか」と怒りが募る。

今の教師はなぜそんなに忙しいんだ?昔はどうしてたんだろう。事務処理作業は絶対に効率化されてるはずなのに。昔はプリント手書きして、成績の集計も手作業で、そういう手間はかなり減ってるだろうに……。