法改正

本日、「意匠法等の一部を改正する法律案」が閣議決定されましたので、以下のとおり関連資料を掲載いたします。

ということで、各紙で報道があるのだが、

 特許庁は7日、特許法、意匠法など4法の罰則を懲役10年以下または罰金1000万円以下に引き上げる改正案を国会に提出する。特許法の懲役規定は現在5年以下だが、窃盗罪並みに厳罰にする。中国などから流入するコピー商品や海賊版の被害が増えているため、抑止効果を高めるのが狙い。

一般紙的には厳罰化がメインなんだなあ。毎日とか共同通信から配信を受ける各紙もそんな感じ。

意匠権の権利期間を20年に延長・改正案7日に閣議決定

 経済産業省特許庁は6日、独創性の高いデザインを保護する意匠権の権利期間を15年から20年に延長することを盛り込んだ意匠法などの改正案をまとめた。特許権や商標権侵害の罰則を強化し、模倣品を輸出する業者も処罰の対象にする。7日に閣議決定して今国会に提出する。

日経的には意匠権の権利期間延長が重要らしい。


実務者的には、

(3)発明の保護(特許法
①出願に複数の発明が含まれる場合に、発明を切り離して新たな出願(分
割出願)とすることができる時期を追加する。
(審査終了まで→審査終了後30日以内までを追加)
②一次審査の結果(最初の拒絶理由通知)を受けた後は、審査の対象を
技術的特徴の異なる別発明に変更することを制限する。

これが重要になるなあ。
 
「発明の保護」とは言っているものの、実質的には審査迅速化のための取り組みじゃないのかなあ。再調査が必要になる補正を制限して、その代わり分割出願をしやすくするっていう感じじゃないんだろうか。
 
あと、自分は直接関わっていないが、関連意匠、部分意匠の取り扱いが変わるのはかなり使い勝手に違いが出てくるような気がする。